第19回:ノイズの種類と対策を教えて!

汚れとくすみって、気になりますよねー。

女子かっ! まあ、でも最近は空気も乾燥して、お肌がボロボロで大変という人も多いでしょうね。そんなお肌の曲がり角のあなたには、アンチエイジングに効果的なメラニンの生成を抑える……

いやだなー、ゴンさん。お肌じゃなくて、音の汚れの話です。電源の汚れとか、デジタルだとジッターとか、最近、話題になっていますよね。

そうですね、電源の汚れは20年くらい前から言われていますが、デジタル化されてアナログノイズとはオサラバできたと思ったのに、今度はデジタルノイズなんて厄介ものが問題視されています。

アナログでもデジタルでも、結局ノイズは出ちゃうんですね。ノイズにもいくつか種類があるのですか?

ありますよー。まず、電源から混入するノイズ、機器内部で発生するノイズ、そしてケーブルに飛び込んでくるノイズ。そして、デジタル信号を汚すジッターと呼ばれるノイズなんかもありますよね。

いろんなところからノイズが出まくりじゃないですか! いや〜、これらのノイズ対策は大変そうですね! そういえばテレビ番組で見ましたよ。ノイズ対策の究極の奥義として、キレイな電源のために自分専用の電柱を立てたという猛者の話。

マイ電柱」だね。確かにそのような対策もあります。あれは電柱が大切なのではなく、柱上トランスが大事なんですよね。実際、電柱より柱上トランスのほうが値段が高いという。そのレベルまでいくと本当に大変なので、今回はもっとお手軽なジッター対策に取り組んでみましょう。

さきほどから「ジッター」ってさりげなく出てきていますが、ジッターってなんですか?

あ、これはですね、難しい言い方をすると、信号伝送の過程における「揺らぎ」の総称、わかりやすく言うと、信号を送り出すタイミングのズレのことなんです。

デジタルなのにズレるって、なんだか変ですよね〜。0と1の信号なのに、しかもそれがノイズの原因になるなんて。

デジタル信号に問題がなくても、タイミングがズレるとそれが音の歪みになります。USBの場合はアシンクロナス……

また横文字が出てきた! その話、長くなりますか? 心にノイズがのって集中力がなくなります。

とにかく、デジタルでもジッターが発生すると音質が劣化するので、対策が必要ということですね。

とにかくジッターを下げるためには、高精度なクロックが必要になります。色々なデジタル機器は、信号伝送のタイミングを合わせるためにクロックを基準にします。その精度が上がればジッターは減るはずです。ハイエンドDACには外部クロックが欠かせません。いわゆるマスタークロックジェネレーターです。

わかりました! その外部クロックを導入しましょう。

国産メーカーで信頼性の高いエソテリック「Grandioso G1がオススメです。ルビジウム発振器を内蔵して誤差±0.00005ppmを実現しています。

希望小売価格190万円(税別)って!? 買えませんよ……。

では、オントモ・ヴィレッジで販売しているDRESSING「APS-DR000」2700円(税込)を試してみましょう。

ガクッ! いきなり庶民的なお値段になりましたが、こんなに安くても効果あるのでしょうか?

これはクロックではなく、PC内で発生する電源ノイズを抑えるアクセサリーなんです。USB端子には信号系と電源系のラインが同居しています。我々の周りにはUSBグッズがあふれていますよね。USB扇風機とかUSBカップウォーマーとか。

USBが供給する5Vのバスパワーのおかげで、外部電源不要でいろいろな機器が駆動できるんですよね。

そのバスパワーを作っているのがPC内部にあるDC/DCコンバータです。これがノイズ源なのです。また信号系電源系が同居しているUSBケーブルもノイズの発生源となります。

ハイレゾ音源が保存されているPCは、ノイズ源を抱えていたんですね。これは、どげんかせんといかん。

ようやくAPS-DR000の出番がきました。これをPCのUSB空きポートに差し込むだけでジッターを減らせるのです。完全除去は無理ですが。高周波用ノイズフィルターですね。

理屈はわかりましたが、音質改善効果がなければ絵に描いた餅ですよね。そんなに効果あるんですか、これ挿すだけで。

今回、そう思って自宅で試聴しました。使ったのは

  • APS-DR000:2,700円(税込)
  • APS-DR001:6,480円(税込)
  • APS-DR000T:4,968円(税込)
  • APS-DR005:16,200円(税込)

の4種類です。

 

DRESSINGは合計6種類。今回は4種類を試聴した。右上がDR005、その下のブラックボディがDR000T、短いモデルの上がDR001でブラックボディがDR000。

DR000DR001は短いですが、あとの2個は長いですね。ブラックボディは「ONTOMO MOOK」の特別付録となります。

DR000DR001は空きポートに挿すタイプで、DR000TDR005は使用中のUSB機器との間に接続するタイプです。

 

DR000とDR001は差し込むだけのタイプ。

 

DR000TとDR005は出力メス端子を備え、USB機器との間に挟めるタイプ。

 

このようにUSBケーブル端子に接続する。

空きポートに挿すだけのタイプは、他に使っている全部のUSBケーブルに効果があるのでしょうか?

そうですね、すべてのポートに効果があるはずです。同様にUSB出力端子を備えたタイプもすべてのポートに効果が期待できます。

ポートを占有しないで済む、USBスルー出力タイプがよさそうですね。

挟むタイプは構造が複雑なので、その分、高価になってしまいます。音の違いがあるかどうかも気になります。

やっぱり高額なほうが音質改善の効果も高いのかなあ〜。

まず、繊細な音の違いがわかりやすいヘッドフォンで試聴してみました。拙宅のSONOMA「model One」はUSB/DAC内蔵なのでDRESSINGに最適でした。その後でデスクトップシステムで「Ishida model」のスピーカーでも確認しています。音源はMac miniです。

DR000を空きポートに差し込むと、まず、シンプルな構成で歌う女性ボーカルのS/N感が向上します。それに伴って音の輪郭がクッキリしますね。

オタメシ価格のDR000でも効果あるんですね。これはDR001がどうなるか気になります。

DR001に変更しましょう。外見はUSB端子金メッキになっただけですが、内部の回路も変更されているのでしょうか。

音の傾向は基本的に同じですが、ボーカルの抑揚が大きくなったような感じです。細かい音のフォーカスが、よりしっかり合ってきました。

ちゃんと効果に差が出るんですね。不思議です。それでは後ろにUSB機器を後ろに挿せるタイプのDR000Tはどうでしょう。

予想通りですが、こちらのほうが効果は大きいです。ボーカルに透明感が出て、なめらかで清清しいですね。さらにクッキリした印象になります。透明感がある音です。

見た目も、挟むタイプのほうが効果ありそうに見えますね。

しかし、厚みが結構あるので、隣りのUSBポートにもう1個挿すことはできませんでした。

 

Mac miniに挿した場合、隣りとの間隔はかなり狭くなった。

DR000DR001はスリムですね。使い勝手はこちらのほうがいいかもしれませんね。

DR000DR001USB端子のあるNASやゲーム機など、USB接続していない機器にも使えますね。

 

LANケーブルでNASと接続している、デジタルオーディオプレーヤーの空きポートにも利用可能だ。

最後にDR005の効果はどうでしょうか。16,200円なのでかなり期待できますよね?

ボーカルが力強いですね。S/N感も今まで一番いいです。音のエッジがきつくなりすぎない限界まで研ぎ澄まされた感じで、やや緊張感のある音です。音像定位がクッキリするので、楽器の位置が明確になって、左右の広がりとがより感じられます。

もし最初に買うとしたら、どれがオススメですか?

もちろんコスパがいいのは「APS-DR000」です。USBポートがあればAV機器にも使えるので、音だけなく、映像が変化するかどうかもチェックできます。後にも先にも1個だけなら、「APS-DR000T」ですね。上級モデルとの差は少ないのでお買い得感があります。真空管アンプとの相性が良かったので、実は私も注文しました〜。

 

 

 

 

 

 

 

 


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